この記事は HowTelevision Advent Calendar 2025 20日目の記事です。25日まで連続投稿します。
https://qiita.com/advent-calendar/2025/howtv
こんにちは。外資就活ネクストでPdMをしている大平です。
今回は、新卒入社後2年半エンジニアとしてキャリアを歩んできた私が、PdM領域に「ガッツリ」踏み込んでみて感じた、葛藤や気づきについてお話ししたいと思います。
これまでの歩み:エンジニア業務について
私は元々「外資就活ドットコム」のエンジニアとして入社し、主に技術負債の解消という数年規模のプロジェクトのマネジメントを8ヶ月ほど担当していました。
そして約1年前、転職支援プラットフォームである「外資就活ネクスト」の開発に異動。エンジニアリングマネージャー(EM)として、当時のLiigaから外資就活ネクストへのリブランドなどを中心に開発をリードしてきました。
当時は「いかに速く正確に、スケジュール通りにユーザーに価値を届けるか」という、エンジニアとしてのデリバリー責任に100%集中していた時期でした。
PdM領域への挑戦
そんな中、今年の8月あたりから本格的にプロダクトマネジメント(PdM)の領域にも深く入ることになりました。
正直に申し上げると、最初からすべてを完璧にこなせているわけではありません。現在はPdMとしての上司から日々手厚いフィードバックをいただきながら、一つひとつの業務になんとか食らいついている状態です。
具体的には、プロダクトのKPI達成に向けて、単なる「新機能考案」に留まらない、以下のような泥臭いサイクルを回しています。
- 異常値の特定と原因分析: 「前月比・前年比でこの数字が落ちているのはなぜか?」という問いから1日が始まります。直近のプロダクト内部の変更が要因なのか、外部要因なのか、はたまたユーザーの属性や行動特性が変化したからなのか。データを深掘りし、ボトルネックを特定します。
- 仮説立案とデータ検証: 特定した原因に対し、「こう改善すれば数字が戻るのではないか?」という仮説を立て、さらなるデータ分析でその妥当性を検証します。
- 仕様策定からマーケ施策までの一貫した設計: 課題解決のための機能をゼロから設計するのはもちろん、開発して終わりではありません。メルマガ配信などのマーケ施策も含め、ユーザーにどう届けるかまでをセットで考えます。
エンジニアリングの枠を越え、「数字に責任を持ち、プロダクトをどう成長させるか」という全責任を負う立場への変化は、想像以上に大きな視点の変化をもたらしました。
エンジニア出身PdMとしての「壁」:工数が思考を縛る
PdMへの転身直後、最も自分を苦しめたのは「エンジニアとしての知識そのもの」でした。
「作れるかどうか」が先に来てしまう
施策のアイデアを出そうとする際、頭の中で自動的にシステムの設計図が描かれ、実装の難易度が計算されてしまいます。その結果、無意識のうちに「工数がかからない、無難な施策」ばかりを考えてしまっていたのです。
本質的な問いを見失うリスク
もちろん「低工数・高インパクト」は理想です。しかし、工数ばかりを気にしていては、本当にユーザーが求めている機能、プロダクトを大きく飛躍させる機能は生まれません。
「これを作るのは大変そうだ」というエンジニアの直感を、PdMとして「大変だけど、それ以上にユーザーにとって価値がある」という思考に変換できるように、今まさに努力しています。
エンジニア経験が「武器」になったこと
一方で、技術背景があるからこそ圧倒的なアドバンテージを感じる場面も多くあります。
データ分析の圧倒的な解像度
サービス全体のデータ構造を誰よりも深く理解しているため、サービス内のデータを用いた分析において、他の人がやるよりも正確かつ迅速に動くことができます。
特に大きいのは、「どのテーブルに、どのような仕様上のノイズが含まれているか」まで把握できていることです。単にクエリを書けるだけでなく、「この数値にはあの時の仕様変更の影響が含まれているはずだ」といった背景知識があるため、データの誤読を防ぎ、極めて精度の高い分析結果を導き出すことができます。
最後に
エンジニアからPdMへと領域を広げてみて痛感したのは、「プロダクトの価値を届ける一連の流れ」の、どのパーツも欠かすことはできないということです。
定量的なデータを根拠にユーザーにとっての真の価値を特定し、それを具体的な開発仕様へと落とし込む。そして、リリースして終わりではなく、プロダクトがちゃんと利用されるようにユーザーコミュニケーションを徹底し、問題があればさらに改良する。この終わりのないPDCAを回し続けて初めて、価値は届いたと言えるのだと学びました。
外資就活ネクストはまだまだ改善・改良したい部分や、追加したい新機能がたくさんあります。上記のことを念頭において、これから飛躍的に進化させていきます!
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