ハウテレビジョン技術ブログ

『外資就活ドットコム』『外資就活ネクスト』『mond』を開発している株式会社ハウテレビジョンの技術ブログです。

【2025 Advent Calendar 3日目】Claude Desktop×自社DBで「就活あるある」(或いはマーケティングの課題)に挑もう

この記事は HowTelevision Advent Calendar 2025 2日目の記事です。25日まで連続投稿します。

qiita.com

はじめに

はじめまして。「外資就活ドットコム」プロダクトマーケティング部のmm0330です。 わたしは普段ユーザー向けのメールマガジンやテキストコンテンツの作成、各種イベントの集客など、主にコンテンツマーケティングに関わる部分を主に担当しております。 開発チームの皆様とは業務上での綿密な連携はもちろん、Slackでもプロダクトの方針についてカジュアルに相談したり雑談したり余計なスタンプやBotを作ったりなど、たいへんお世話になっております。

今回は「今年のUsersFirst」というテーマにて投稿させていただきます。

「就活あるある」に立ち向かおう

「外資就活ドットコム」にはコンサルティングファーム、外資系投資銀行、総合商社など、就活市場においていわゆる「難関企業」と呼ばれる企業群の情報が多数掲載されており、併せてそれらに挑戦したい優秀層の学生をサポートする情報を毎日発信しています。

おおむねWebプラットフォームとしては、多くの人が一度は使ったことがあるであろう「就活サイト・求人サイト」の形態をとっているわけですが、しかし「就活サイト」と聞いて、とある「ストレス」を連想したという方も少なからずいらっしゃるでしょう。

そうです「いらない求人のメール大量に来がち」問題です。 わたし自身就活生時代にはあらゆるドメインのメールボックスが「【店長候補採用】」とか「やりがいのある職場です」とかいうタイトルのメールで埋め尽くされ(※これは特定の業界・企業を指すものではありません) 結局メールを見るのもいやになり、大事な連絡を見逃し……などという苦い経験を多数したものです。

外資就活ドットコムを使っている優秀層の学生に、そんな前時代的なストレスはかけたくない。 さらに言えば、弊サイトには「国内新卒採用を始めたばかりの外資系超大手企業」や「いずれ業界を席巻するITベンチャーのAI専門職」など、本当はすごい企業であるにも関わらず、いわゆる「就活偏差値ティア表」には名前が載らない情報も多数掲載されています。 そんな企業の情報が玉石混交有象無象の中に埋もれ、本当に必要な学生のもとに届かないのはたいへんにもったいない。(そして、採用課題を抱えるクライアント側からしてみても「自社の魅力が学生に伝わらない」のは由々しき問題ですね!)

弊社が掲げる重要指標のひとつ「ユーザーファースト」のためにも、この構造的課題を解決し「ユーザー一人一人の志向に合わせて、本当に必要なメールを届けられるようにする」必要がありました。

とはいえ、学生の志向性は千差万別です。 「20代のうちに年収1000万稼ぎたい」「同じ大学の人に負けないレベルの人気企業がいい」「大学で勉強したことを活かせる仕事がしたい」など、人によってさまざまな基準があります。 彼ら一人一人のために何千何万というメールを手作業で作成し入稿するのはあまりにも無理があります。残念ながら弊社内に分身の術を使える者はいなさそうだったので(本当はちゃんと探せばいるのかもしれませんが、きっと彼にはもっと適切なポジションがあることでしょう)、AIを使うことになりました。

Claude Desktop × BigQuery

なんと、弊社では本年度Claude Desktopと自社DB(BigQuery、GA4)を連携し、プログラミングの知識が無い者でも自社データを非常に自在かつ精緻に分析できるようになったのです。 例えば以下のようなことが、非エンジニアでもできるようになりました。

1. 学生の所属する学部・学科のセグメンテーション+各属性への「おすすめ文章」の自動生成

たとえば同じ企業でも、経済学部の学生なら「起業に必要なスキルを身に着けられる」理系の学生なら「ものづくりに携われる」など、魅力的に感じるポイントは学生の属性によってそれぞれ異なります。 Claudeを使用することによって、各社のデータを精度高く分析し「おすすめポイント」を的確にとらえられるようになりました。 文章のトンマナは過去のメール等をベースに学習させました。これでコンテンツクオリティが属人化する(=「作家先生」がおうちに帰れなくなる)こともありません。

2. データ抽出SQLクエリの作成

今までは「大学別のウィークリーランキング」などのリアルタイムデータをそのままHTMLメールに埋め込める形で抽出するためには、逐一セグメント別にクエリを書き換えるか、データを小分けにするしかなく、作成に非常に時間がかかっておりました。 (そもそも非エンジニアチームでメンバー全員がSQLをある程度理解している必要がある、というのはなかなかハードルが高い前提でした) 必要な抽出条件を満たしたSQLをClaudeに生成してもらうことで、作成時間が大幅に短縮され、学生によりリアルタイムかつパーソナライズされたコンテンツをお届けできるようになりました。

3.HTMLメールの自動生成

さらには、掲載中の情報から自動でデータを分析・文章を要約し、そのまま入稿できるHTMLメールの自動生成ももう間もなくリリース予定です。楽しみですね。

まとめ

ClaudeのDB連携により、ユーザーコミュニケーションを質・量と共に大きく改善することができました。

今回紹介した活用例は「メール」というほんの一部の施策ですが、現在はイベントの企画から集客計画の策定、コンテンツのクオリティを維持するためのリサーチや審査オペレーション、効果測定まで、マーケティング施策のあらゆる方向にClaudeの活用が進んでいます。 わたし自身が分身の術を覚えなくても何人分もの成果が出せるのはもちろんうれしいですが、学生ユーザーの方々一人一人により創造的なキャリア選びの機会を提供するためには、まだまだ生成AIの可能性の追求が必要だなとも思っています。

さいごに

株式会社ハウテレビジョンは「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」をミッションとしています。

次世代を担う学生が「自分自身の能力を社会で発揮できるフィールドを選ぶ機会」としての「就職活動」においては、前述の「ユーザーコミュニケーション問題」以外にも数多の構造的な課題が山積みになっています。 それに、もちろん人生は就活だけで決まるわけではありませんので、ミッション達成のためにはあらゆるフィールドにおける機会創出・事業開発が必要になってきます。ひいては、ユーザー一人一人の能力やバックグラウンドに合わせた無数のパターンに挑むために、エンジニアやマーケターなどのジョブを問わず、個人のAI活用やデータ分析のスキルアップを組織を挙げて支援する文化があります。

弊社では現在、そんな組織・個人ともにチャレンジングなフィールドに、共に挑む仲間をビジネス職・エンジニア職共に積極的に募集しております。

現在募集中の採用情報の詳細は、下記をご覧ください。

https://herp.careers/v1/howtv/requisition-groups/dfc2cc4a-edcc-49c0-9d83-b5870b734c04