ハウテレビジョン技術ブログ

『外資就活ドットコム』『外資就活ネクスト』『mond』を開発している株式会社ハウテレビジョンの技術ブログです。

【2025Advent Calendar1日目】開発部の2025年を振り返る

この記事は HowTelevision Advent Calendar 2025 1日目の記事です。本日より25日まで連続投稿します。

こんにちは。外資就活ドットコム・外資就活ネクストの開発チームです。

2025年も残りわずかとなりました。アドベントカレンダーの季節ということで、今年1年の開発部の歩みを振り返ってみたいと思います。

今年の開発部は、新機能のリリースやシステム改善といった「作る」活動に加えて、チームのカルチャー作りと外部への発信という新たな領域に本格的に踏み出した1年でした。技術的な成長だけでなく、組織としてどう在りたいか、どう社会と繋がっていくかを真剣に考え、実行に移してきました。

この記事では、今年新たに始めた4つの取り組みについてご紹介します。


1. 「開発Days」── エンジニア主導で技術課題に向き合う2日間

今年最も大きなチャレンジの一つが、「開発Days」という取り組みの立ち上げでした。

開発Daysとは、毎月連続した2日間、通常のプロダクト開発から一時的に離れ、エンジニアが技術的な課題に集中して取り組む時間です。技術負債の解消、開発効率の改善、将来を見据えた技術検証など、「緊急ではないが重要な取り組み」に腰を据えて向き合える機会として設計しました。

なぜ開発Daysを始めたのか

きっかけは、2025年に実施した大規模な技術刷新プロジェクトでした。フレームワークの更新、アーキテクチャの見直し、レガシーコードの撤廃など、数ヶ月にわたる大作業を経験する中で、私たちは重要な教訓を得ました。

「技術負債は溜め込むほど、解消コストが指数関数的に増大する」

大規模なリファクタリングは、開発の停滞やエンジニアの疲弊を招きます。一方で、プロダクトは成長フェーズにあり、新機能開発の要望は日々積み上がっています。この「スピード」と「健全性」の両立という課題に対する答えが、定期的に技術改善に集中する時間を確保する仕組み、すなわち開発Daysでした。

技術負債を「後で一気に返済する借金」ではなく「日々少しずつ返済する住宅ローン」のように扱う。そんな発想の転換です。

実際の取り組み内容

開発Daysでは、想定以上の成果を得ることができました。ミーティングや割り込みタスクを極力排除し、開発に集中できる環境を整えたことで、2日間という短期間でも具体的な成果物が生まれました。

取り組んだプロジェクトの一例をご紹介します。

技術基盤の改善として、モバイルアプリのパフォーマンス改善につながる負債解消や、検索機能のインデックス最適化に取り組みました。開発生産性の向上では、AIを活用した見積もり自動化や、Figmaデザインからのコード自動生成システムの構築を行いました。未来への投資として、生成AIを活用した新機能のプロトタイプ開発にも着手しています。

運営面では、1日目の朝に各チームが取り組むテーマと目標を発表する「開会式」、2日目の夕方に成果発表と質疑応答を行う「閉会式」を実施しました。技術的な深い議論が交わされ、「そんな方法があったのか」「うちのチームでも使えそう」といった発見が多数生まれました。

また、普段は別々のプロダクトを担当しているメンバー同士でシャッフルランチを実施し、チーム横断での知見共有も促進しました。この横のつながりは、その後の日常業務でも活きており、チーム間での技術相談が活発になるという副次的な効果も生まれています。

開発Daysについて詳しくはこちらの記事参照:https://howtv.hatenablog.com/entry/2025/09/09/145053


2. 「共創型開発」── Bizとエンジニアが共にプロダクトを育てる

今年もう一つ注力したのが、「共創型開発」という開発スタイルの浸透です。

共創型開発とは、ビジネスサイドとエンジニアが対等な立場で、プロダクトの課題や価値について議論し、解決策を共に生み出していく開発スタイルです。エンジニアに求めるのは、ビジネスサイドが持つプロダクトビジョンに対して、技術的な知見とユーザー視点を持って積極的に関与し、より良い解決策を共に作り上げていく姿勢です。

3つのオーナーシップという指針

共創型開発を実現するために、私たちは「オーナーシップ」という概念を3つのレイヤーで整理しました。

1つ目は「システムへのオーナーシップ」。自分の担当領域だけでなく、システム全体の健全性に責任を持ち、問題を未然に防ぐ予防的な関与を目指します。

2つ目は「プロダクトへのオーナーシップ」。ユーザーの本質的な課題を理解し、より良い仕様を提案できる。Bizサイドと対等に議論し、共に解決策を生み出せる状態を目指します。

3つ目は「ビジネスへのオーナーシップ」。開発工数とビジネス価値のバランスを考慮し、現実的な制約を踏まえた提案ができる状態を目指します。

この「システム→プロダクト→ビジネス」という順序には明確な理由があります。最も身近な技術領域から始めて成功体験を積み、信頼関係を築いた上で、より上位のオーナーシップを獲得していく。段階的に影響範囲を広げていくアプローチです。

道半ばだからこそ、前に進む

私たちはまだ道半ばです。しかし、「ユーザーファースト」という共通の価値観が根付き、少しずつ共創の萌芽を見せています。

だからこそ、改めて「共創型開発」をチームの明確な目標として据え、3つのオーナーシップという形で明文化し、共通言語にしました。全員でこの目標に向かって進んでいく。それが、真の意味での共創型開発の実現につながると考えています。

共創型開発について詳しくはこちらの記事参照:https://howtv.hatenablog.com/entry/2025/11/10/170528


3. AIの積極導入 ── 希望者全員にClaude Code Maxプランを付与

今年、開発組織として大きく舵を切ったのが、AIの積極導入です。

生成AIの急速な進化により、プロダクト開発の在り方自体が大きく変わろうとしています。GitHub Copilotのようなコーディング支援ツールから、AIを活用した機能開発まで、新しい技術の波が押し寄せています。この変化に乗り遅れることなく、むしろ先頭を走っていきたい。そんな思いから、AIツールへの投資を積極的に行ってきました。

Claude Code Maxプランの全員付与

その象徴的な取り組みが、希望するエンジニア全員へのClaude Code Maxプランの付与です。

Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIコーディング支援ツールで、コードの生成・レビュー・リファクタリングなど、開発業務を幅広くサポートしてくれます。Maxプランは最上位のプランで、より高度な機能を制限なく利用できます。

コスト面での躊躇いなく試行錯誤できる環境を整えることで、チーム全体のAI活用スキルを底上げしたいと考えました。

開発DaysでもAI活用を推進

先に紹介した開発Daysでも、AI関連のテーマは重要な柱の一つです。開発Daysでは、AIを活用した見積もり自動化や、生成AIを活用した新機能のプロトタイプ開発など、複数のチームがAI関連のテーマに取り組みました。

日々のプロダクト開発に追われていると、新しいツールを試す時間がなかなか取れません。開発Daysという「実験できる時間」があることで、AIツールの可能性を探る余裕が生まれています。

AIの進化は日進月歩です。今日のベストプラクティスが、明日には陳腐化しているかもしれません。だからこそ、組織として継続的にAIをキャッチアップし、活用していく体制を整えることが重要だと考えています。


4. 技術広報の本格始動 ── ブログ定期運用とX発信

今年の新たな挑戦として、外部への情報発信も本格的に始動しました。

技術ブログの定期運用再開

長らく不定期だった本ブログの運用を、今年から定期的な発信体制へと移行しました。開発チームの取り組みや技術的な知見を継続的に発信することで、私たちの開発文化を外部に伝えていくことを目指しています。

ブログを通じて発信することには、外部への認知向上だけでなく、内部的なメリットもあります。取り組みを言語化する過程で思考が整理され、チーム内での共通理解が深まります。また、「発信できるレベルの仕事をしよう」という意識が、仕事の質を高める効果も感じています。

Xでの技術広報SNS発信開始

ブログに加えて、X(旧Twitter)での技術広報発信も開始しました。ハウテレビジョンの開発チームとしては史上初の試みになります。ブログよりもカジュアルに、日々の開発で得た気づきや学び、ブログの更新情報やイベント報告などを発信しています。

SNS発信を始めたことで、技術コミュニティとの接点が増え、また採用シーンでは見ていただけているとお声掛け頂く機会も増えてきました。

ハウテレビジョンの技術広報:https://x.com/howtv_dev

ぜひフォロー・応援の程よろしくお願いします!


2025年を振り返って

今年1年を振り返ると、改めて目指すべき方向性を定めその土台を作った1年だったと感じています。

開発Daysという仕組み、共創型開発という価値観、そして外部発信という習慣。いずれもまだ始まったばかりで、完成には程遠い状態です。しかし、これらの取り組みを通じて、私たちが目指す開発組織の姿が少しずつ形になってきました。

「速く作る」と「良いものを作る」を高いレベルで両立させる。Bizとエンジニアが共にプロダクトを育てる。そして、その過程で得た知見を外部にも発信し、技術コミュニティに貢献する。

来年は、これらの土台の上に、さらなる成果を積み上げていきたいと考えています。開発Daysでの具体的な取り組みの詳細や、共創型開発の実践事例なども、今後もブログで共有していく予定です。


最後に

今回ご紹介した取り組みに共感いただけるエンジニアの方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちのチームにジョインしませんか?

カルチャー作りに一緒に取り組み、プロダクトと組織を共に育てていける仲間を募集しています。技術的な挑戦も、組織づくりへの挑戦も、どちらも楽しめる環境がここにはあります。

現在募集中の採用情報の詳細は、下記をご覧ください。

https://herp.careers/v1/howtv/requisition-groups/dfc2cc4a-edcc-49c0-9d83-b5870b734c04

また、開発Daysのような取り組みにご興味を持たれた方、あるいは既に似たような取り組みを実践されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報交換させていただければと思います。技術コミュニティ全体で知見を共有し、より良い開発文化を作っていければ幸いです。

2026年も、外資就活ドットコム・外資就活ネクスト開発チームをよろしくお願いいたします!